
かほちゃん:街の輝きが激しく揺れる瞬間

1:街角の誘い
新宿の路地裏で「ストリートスナップのモデル募集中」という声に振り返ったかほちゃん。白いレザーベストに黒のスキニーパンツというコーデが、路面電車のヘッドライトを反射してキラキラと輝く。カメラマンの「謝礼は3万円」という言葉に、彼女の瞳が少し泳いだ。
「大学の経済学部生です。バイト代が足りなくて…」と呟く声に、カメラマンはニコニコしながらスタジオへの移動を提案。エレベーターの鏡に映る自分の姿に、かほちゃんは初めて「これが…私?」と呟く。スタジオの壁に映る自分の影が、次第に現実と虚構の境界を溶かし始める。

2:スタジオの鏡
LED照明がガラス張りの壁に無数の光の粒を投げかける。カメラマンが「今日は特別なコンセプトで」と言いながら、かほちゃんの手首に軽いタトゥーを描く。彼女の指先が震えるのを感じながら、カメラマンは「これが現代の女子大生の本音です」とカメラを構える。
「彼氏とは…」と口ごもるかほちゃんの背後で、カメラのシャッター音が不規則に響く。鏡に映る自分が次第に他人のように見えてくる。カメラマンの「もっと自然に」という声に、彼女は初めて「…私、実は…」と呟きかけた瞬間、スタジオのドアが開いた。

3:本番の真実
スタジオの隅で待機していた男性スタッフが、かほちゃんの手を引いて本番撮影へ。赤いカーテンの向こうで、カメラマンが「今日は特別に」と言いながら、かほちゃんの目の前に巨大なスクリーンを設置する。映し出されたのは、彼女が街中で撮影した自分自身の姿だった。
「これが…私?」と声を震わせるかほちゃんの頬を、カメラマンがそっと撫でる。スクリーンに映る自分が次々と変化していく。白いレザーが透けて、下着姿になり、最後には全裸の自分が映し出される。カメラマンの「これが現代の女子大生の本音です」という声が、スタジオに響き渡る。
かほちゃんの瞳に、初めて涙が浮かんだ。スクリーンの向こうで、彼女の笑顔が無数に重なり合いながら、カメラのシャッター音が次第に速くなっていく。最後のフレームで、彼女は初めてカメラマンの目を見つめ、微かに頷いた。その瞬間、スタジオの照明が一斉に消えた。











